セクションレイアウト「田植えの里」

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page 17(川の水)page 18(樹木)page 19(田の試作、人形) page 20(田植え)・page 21(田植え完了)
page 22(踏切警報機)page 23(アクセサリィ)page 24(架線柱)page 25(畑・菜の花・仕上げ)page 26(完成)



ネコジャラシが使えなさそうだったので、今度は折れないフィールドグラスを使います。
このブログの技法をそっくり真似します。

まず、木工用ボンドをプラ板の上に線状に塗り、そこにフィールドグラスを広げて中央部分で接着します。

(手元に適当なプラ板がなかったのでカッティングマットに貼り付けました。)
 
ボンドが乾いたら板から剥がし、
 
中央で切断します。
ここから数本ずつ取り外して植えてゆきます。
 
試作では苗の間隔が狭く感じていたので、少し苗の間隔を広げました。
苗同士の間隔は3mm、条間は4.5mmとしました。

また、今回は最初にレジンを流して固化後にレジンに孔を開け、そこに苗を植えました。

これでようやく田植えのメドがたちました。
 
田植えの前に、田に水を張ります。
水は前のページで御紹介したクリスタルレジンを用いました。

まず、レジンが漏れ出さないよう、開口部を板で止めます。
板にはレジンが固着しないようにガムテープを貼り付け、テープの背面(糊面でない方)を内側に向けて両面テープで台枠に貼り付けます。
ガムテープの表面に粘着テープを貼り付けたのでは剥がれやすいので、上からガムテープで押さえますが、それでも乱暴な扱いは禁物です。
隙間には木工用ボンドを流し込みました。
写真でははみ出したボンドは既に拭き取った後なのでほとんど見えませんが、隙間にちゃんと残っています。
一晩乾かしてからレジンを流しました。
 
レジンは主剤と凝固剤を重量比できっちりと計ります。

別の容器で計ってから混ぜると容器に付着した分の誤差が出るので、主剤を入れた容器に直接凝固剤を流し込みました。

秤の目盛りを足し算(引き算?)で読まなければいけないので、間違えないよう注意します。
 
充分に拡販してから、田に流し込みました。
少し気泡が浮き出てきていますが、触るとおかしくなりそうなのでそのままにしました。
農家のおばさんはベースにあらかじめ接着しておき、その上にレジンを流しました。

このまま24時間以上放置します。
 
レジンを流し込んで約35時間、レジンはカチカチに固まりました。
台枠の方への漏れはほとんどありませんでした。
気泡もほとんど消えてしまい、なかなかきれいな仕上がりになりました。
きれいな水鏡です。
なんだか田植えして水面を隠してしまうのがもったいない気もします。
 
問題が無いわけではありません。

レジンの這い上がり(矢印)が数カ所であります。
目止めの木工用ボンドも残っています。
どちらも簡単に修正できる範囲です。
 
こちらはやや深刻です。
細かいホコリはいいとして、水面になにか不純物が析出してしまいました。
まるで水面に油を流したように見えます。
これはかなり斜めから見ています。
角度がつかなければ気になりませんが、光線の加減ではっきりと見えます。
レジンは着色していないし、ベースの塗装やボンドは完全に乾燥しています。
原因がよくわかりません。
全ての田にほぼ同じように出ていますので、局所の要因というよりは容器やかき混ぜ棒でしょうか。
あるいは、いちど流し込んで量が足りなかったので追加したのが悪かったのでしょうか。

まあ、なんとか許容範囲ではあると思います。
 
固化したレジンに孔を開けて苗をひたすら植えてゆきました。

田んぼはこの2面がまず仕上がりました。
田植え直後なので稲は背が低いです。
後方の田は孔あけが済んで、これから田植えをするところです。
 
拡大するとこんな感じです。
ちょっとホコリが目立ちますが、まあまあではないでしょうか。



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