セクションレイアウト「田植えの里」

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page 1(倉庫1)・page 2(倉庫2)page 3(倉庫3)page 4(倉庫4)page 5(倉庫5完成)
page 6(バス停)page 7(構想から台枠・路盤まで)page 8(鉄橋)page 9(レール・フィーダー)page 10(線路周囲の構造物)
page 11(地形1)page 12(地形2)page 13(道路)page 14(川・地形3)page 15(バラスト)page 16(草)
page 17(川の水)page 18(樹木)page 19(田の試作、人形) page 20(田植え)page 21(田植え完了)
page 22(踏切警報機)page 23(アクセサリィ)page 24(架線柱)page 25(畑・菜の花・仕上げ)page 26(完成)



この制作記事は、2009.1.15〜5.3にわたってブログで連載したものを少し手直ししたものです。
ブログ連載中はいろんな方からコメントをいただき、大変参考になりました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

セクションの本着工の前に、サイズや工作の感触をつかむため、練習としてストラクチャーの製作から始めました。

まずは簡単な形の倉庫です。
M'sCollecttionのキットを用いました。


ちょうど、手持ちの写真の中にこのキットによく似たイメージの倉庫の写真がありましたので、これを参考に進めてゆきたいとおもいます。

 








キットには型紙と、外壁の色や木目の凹凸を印刷した紙が入っています。。
これを自分で切り出さなければいけません。

他にはエコー製の屋根板やホーロー看板のシール、補強用の角材が付属しています。
倉庫裏に保管しておく棒の材料まで入っています。
 
ここで、キットの完成図を見ていて少し自分の持っている印象と違うな、と感じました。
それはどうも屋根勾配らしいです。
屋根勾配は建物の外観を強く印象づけるファクターのひとつです。
ある地方の建物は同じ屋根勾配で作られていることが多いようで、レイアウトやジオラマでも統一感を持たせることが大切だと思います。

私のこれまで見てきた建物は主に東海地方が多いのですが、キットなどの製品のプロトタイプはどうも関東らしいのです。
それで、どんなに良くできたキットであっても、何となく違和感を覚えていたのでした。
手元の資料が圧倒的に東海地方(特に三重県)が多いので、作品もやはりそれで統一したいと思い、屋根勾配を検討してみました。

「レイアウトテクニック」に屋根勾配の解説が載っていますが、屋根の横幅の半分の長さを10として、高さをxとすると、勾配はx/10と表されます。
平均的な日本家屋ではxは4〜5ぐらいだそうです。

倉庫はちょっと違っていて、手持ちの写真をいくつか実測してみると6〜7/10ぐらいが多かったでした。
ボール紙でモックアップを作って検討してみます。

写真の上から順に、7/10(キットのサイズ)、6/10、5/10となっています。

比べてみると、わずかな違いで印象が随分変わるのがわかると思います。
一番下の5/10では倉庫ではなく、住宅のように見えます。

ここではキットより少しゆるい6/10にすることとしました。






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