セクションレイアウト「田植えの里」

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川に水を流します。
今回は取り扱いの簡単なものとして、「リアリスティック・ウォーター」を使ってみました。

まず、川底を少し暗い色にするため、かなり薄く溶いたエナメルの黒を流しました。
ほとんど着色されているのがわからないぐらいです。
この時、エナメル溶液がどんどん川底の砂利の間に浸透し、予想外に広い範囲に及んでしまいました。
着色自体は非常に薄い色なのであまり被害はありませんでしたが、実はレジンを流そうとも思っていたのですが、これだけ浸透するとレジンがいったいどこまで染みこむのか見当もつかず、レジンよりも染みこみにくいであろうリアリスティック・ウォーターを使うことにしたのでした。
 
リアリスティック・ウォーターは粘度の高い液体ですが、事前にテストした感触では、流し込んでしばらくたつとどんどん隙間に染みこみ、広がってゆきます。
ただある程度でとどまってくれるようで、何も囲いをせずに板の上に砂利をまいた上に直接流したのですが、ある程度の厚みで固まってくれました。
 
川の両端は何もさえぎる物が無くて流れ出てしまうので、フタをしました。
あり合わせの板にガムテープを貼り付け(川の素材が固着するのを防ぐため)、それを両面テープで台枠に貼り付けます(@)。
ガムテープの表面に他のテープの粘着力はあまり期待できないため、上からガムテープで押さえておきます(A)。
 
紙コップに入れ、紙コップの縁をつぶすことによって流し込みやすくします。
 
流し込んでしばらく立つとほとんど透明になり、写真を撮っても見えなくなってしまいました。
余った物を試しに田んぼにも入れて見ました(矢印)。
これだけで紙コップの約5分の1ほどの容量でした。

いろんなサイトを見ているとリアリスティック・ウォーターは固化後の収縮が大きく、何度か流し込む必要があるみたいで、今後観察してゆく必要があります。
 
川にリアリスティック・ウォーターを流してから、約10時間後の状態です。

まだ水は固化していません。
小さな気泡が見つかったので、針の先でつぶしました。
 
ところが、川の反対側では水位が下がっています。
よく見ると川底に亀裂がありました。
そこから染みこんだのかも知れません。
 
田んぼには気泡はありませんでした。
まだ並々と水をたたえています。
表面張力で周辺部が盛り上がっているのが不自然に見えます。
固化して収縮するとよくなるのでしょうか。

とにかく24時間以上経過しないと、なんとも言えません。
 
48時間かけて、やっと川の水が固化しました。

透明度はかなり高いです。
 
こちら側はやはりかなり水位が下がって固まりました。
リアリスティック・ウォーターは3mm以上の厚みにすると固化しにくいとされています。
今回はやはり厚かったように思います。
しかしこんな複雑な地形でどうやって厚みを測ったらいいのでしょうね。
コツとしては少しずつ、何日かかけて固化するたびに追加していくのがいいのだと思います。

水位の下がった部分は少し追加してみました。
 
田んぼは水位がわずかに下がりましたが、まずまずです。
でも、段ボールで覆っておいたのに細かいホコリがついてしまいました。
 
川に水を流してから72時間が経過しました。
昨日、追加のリアリスティック・ウォーターを流してからは24時間です。

昨日はかなり少なめに流しましたが、説明書通り24時間で固化しました。
やはり水深は固化時間に大きく影響します。
幸いなことに、最初のものとの境目はほとんどわからなくなりました。
最初のものが大きく収縮している様子もありません。
そこで水面に波の表現をすることにしました。
 
波の表現はウォーター・エフェクトという素材です。
木工用ボンドのような白いゲル状のもので、筆で塗りつけると、のばしたり、ある程度固めたり、筆のタッチがそのまま残ります。
 

よくわからなかったので水流の方向に筆を流してみました。
乾くと透明になるとのことですが、最初全面的にスジがつくよう塗布したら急流に見えたので、少しずつたたくように塗りつけて、現段階で小川の流れに見えるようにやってみました。

乾燥するまでどのような仕上がりになるのか不安です。
 
一部分流れを表現せず、よどみのようにしてみました。
昨日、ウォーター・エフェクトを塗布してから24時間たち、固化しました。
乾燥後は透明になるということでしたが、わずかに白みがかった色調になりました。

(1)ウォーター・エフェクトが厚く残った部分はかなり白く見えます。
全体的にこのような白っぽいもやがかかったような仕上がりになり、肝心の波の凹凸はあまり目立ちません。
(2)よどみとして残した部分と流れの部分との差もほとんどわからなくなりました。
実感実に乏しいので、表面を塗装することにしました。

水面全体にスモークグレーを薄く溶いて塗り、白っぽさを消すと何とか川面のように見えるようになりました。
波の先端に白色でドライブラシしましたが、自信がなかったのでかなり控えめにして、あまりわかりません。

反省点:仕上がり後の透明度がこんなに高いとは思っていませんでした。
水底がそのまま見えます。水底はもっと暗い色で塗っておくべきでした。
田んぼはやや水位が下がったようですが、96時間たってなんとか安定したみたいです。

いろいろ調べてみると、リアリスティック・ウォーターは平らな水底を塗装で表現して、その上に3mm程度の厚みで仕上げるのが本来の使い方みたいです。
川底に石などを使った場合は不適当のようです。



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