B6・三岐鉄道2278の製作

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page 1(イコライザー、従台車)・page 2(伝導)page 3(キャブ・水タンク)page 4(ドーム)
page 5(キャブ内)page 6(シリンダーブロック、ステップ)page 7(エアータンク)
page 8(パイピング、解放テコ)page 9(床下配管)page 10(キャブ窓周り)
page 11(ブレーキロッド)page 12(排障器、前照灯、カプラー)page 13(追加ディテール)
page 14(塗装)page 15(仕上げ、石炭)page 16(完成)



珊瑚のB6キットを入手し、どのタイプで作ろうかと考えていましたが、地元三重県の三岐鉄道2278タイプでいこうと計画しました。
2278は公表されている写真が1枚しか無く、見えない部分は想像・創造です。
キットはキャブかさ上げ、空制タイプです。2278は低キャブのようなので、手持ちのジャンクで旧製品のB6があったので、その側板を利用することとしました。

まず、固定軸箱を可動にするので、イコライザーを0.5mm洋白板から作りました。
主台枠は組立済みで、ばらす根性はなかったので何とかネジ止めできるようにと、ヤットコでネジが締められるようにネジ頭を四角にしました。
   


2mmネジの頭を小さく四角く削り、それがはまり込むように角孔を明けた0.8mm板をハンダ付けします。
頭の部分は4 x4 mmに整形します。

二段ネジではないので、スペーサーを入れてイコライザーを締め込めないようにします。
スペーサーは外径2.4mm内径2.0mmのパイプを輪切りにし、写真のような治具を用いて厚み0.6mmまでヤスります。
治具は0.6mm板に径2.4mmの穴をあけて適当な板にハンダ付けしただけのものです。

したがって、イコライザーの取付用孔は径2.4mmとします。

この方法は外観はみっともないですが、充分実用になります。

   
組み上げ済みの主台枠をゆがめないように、ペデステルを上方へ0.5mm削りました。

動軸の可動範囲は上下0.5mmずつとするので、軸箱の下方0.5mmの可動範囲を確保するため、動輪押さえ板を新製しました。
軸箱の当たる部分を切除した0.5mm板と、0.3mm板の貼り合わせで作ってあります。
   
従台車もイコライジングさせるため、新製しました。
イコライザー本体は3mm角棒、支店には固定を兼ねて2mmネジを使うこととし、内径2mmのパイプを通します。
左右方向の復元はコロ式で作ってみました。
コロは、輪切りの内径2mmと1mmのパイプを重ねてハンダ付けしました。
コロ軸受けは内径1.2mm、0.8mmのパイプを重ねてハンダ付けし、0.8mmパイプに1mmのタップを切ります。
コロを1mm段付きネジで止めて完成です。
コロ受けはジャンク箱にあった3mmちょっとの真鍮ナットから削りだしました。(軸受けのパイプとの接触面を丸く削るのが簡単)
   
車軸は内径3mmのパイプに通します。パイプに0.8mm厚板を取付け、キット付属の段付ネジで止めて首振りと、若干のねじれ運動ができます。パイプと0.8mm板はピンを打ってはずれないようにしました。
パーツはこのような構成になっています。
矢印は従輪の左右動を制限するためのものです。
B6は比較的長い動輪ホイールベースと、従輪と台枠との接触によってカーブ通過が著しく制限され、小型機のくせに製品のままだと600Rぐらいしか通過しません。
やや強引な従輪の復元と左右動の制限によって、KATOの490Rは問題なく通過できるようになりました。
目標は450Rですが、古い組線路(450R)で試走すると、走行方向やレールの状態でたまに引っかかるものの、かろうじて通過可能でした。
3枚上の写真はまだ左右動制限の板を付けていません。
板を付けて完成したのがこの写真です。
この板は0.5mmを使っています。

従台車の製作に当たっては、「極私的1/80 鉄道模型工作室 16.5mm」様のサイトや、TMS旧号、特に大山氏の記事を参考にしました。



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