伊賀線モ5251の制作

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page 1(上まわり、床板)page 2(室内灯、屋根板)page 3(ボディー・パーツ)
page 4(上まわりディテール)page 5(床下機器)・page 6(下回り)page 7(塗装)
page 8(前照灯)page 9(室内配線)page 10(集電)page 11(組上げ)page 12(完成)



床板には台枠を表現します。
縦梁は3x2アングルを2本、横梁は0.5厚です。
図面がないので雰囲気で付けています。
動力台車のボルスターを取り付ける台は3mm厚の板を用いて、水平がゆがまないように注意します。
そのすぐ後ろの角穴は、電灯類のスイッチを付ける予定です。
ちなみに、縦梁の幅はボルスター台と同じで、横から見ると縦梁が連続しているように見える効果をねらいました。
   

床下機器は基本的にエコーのパーツを用いました。
床下機器は、それぞれ取付高さを変えてみました。
実物写真を見ても、床板からの取付高さや側面からの引っ込み具合が揃っていないので、そのような雑然とした雰囲気を出したくて、あえて揃えずに取り付けました。

取付高さの調節は、横梁の高さを基準に、その上に0.3板を直接張った高さ、あるいは高さの異なる梁を追加して0.3板を張る、などで行いました。0.3板にはホワイトメタル製パーツの取付足を入れるための孔をあけました。
真鍮パーツを先に取付け、ホワイトメタルパーツを一つずつ仮付けしてはパイピングの位置を決め、パーツを取り外してからパイピングのハンダ付け、ということを繰り返して行い、けっこう手間がかかりました、

エアータンクは、表現されていたバンドをドリルレースで削り取り、新たに0.2x0.6帯板を巻きました。取付台はエコーのパーツを基本に加工しました。まず、前後に1.5mm角材を付けて横梁を表現します。この角材に孔を貫通させ、中央部分にタンク2本分の帯板4本を通して付けてしまいます。次にタンクをネジ止めし、バンドを強く引っ張って外側の孔に通し、半田付けします。このバンドはけっこう強力で、ネジをはずしてもタンクはほとんどずれません。このユニットを床板からタンクにネジを通して止めました。
   
全てのパーツを接着し終えたところです。
白く見える機器は、エコーのセットに一つしか入っていない物で、プラリペアで複製しました。
また、大きな機器の裏側は凹んでいるので、プラ片とエポキシで埋めました。
   
車端部は写真のようにユニットとして製作しました。
これは、細かいパーツをハンダ付けするときに床板に熱を奪われてやりにくいのと、台車との干渉が予想され、手直ししやすくするためです。
釣合空気ダメもバンドを巻きました。この部分のパイピングは台車との干渉を避けるために省略です。
   

台車を取り付けて干渉しないか確認します。
この後、台車端梁や排障器を付けて確認すると、最も干渉しやすいのはカプラーポケット後端でした。
カプラーはKD4ですが、製品のままでは台車が全く首をふりません。
そこで、アームの太くなっている部分の前端で1.4mm孔をあけ、その孔にぎりぎりまで削ります。カプラーポケットはなるべく小さく作り、復元用の板バネを0.1mmリンドウ板から自作して一端をハンダで止めてあります。
問題は、カプラーが引っ張り力に対して強度的な不安ができてしまったことで、なるべくカプラーは使用しないよう、制限することにしました。しかし万一破損しても、取り替えは簡単です。



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