エコー木造ワフの制作

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page 1(下回り・集電・側板・妻板)・page 2(側板ディテール)page 3(妻板ディテール)page 4(組立)
page 5(ライトユニット・床下)page 6(床下)page 7(塗装)page 8(完成)



エコーの有名なキットです。まず下回りから始めました。
尾灯と室内灯を点灯させたいので、集電できるように改造します。
車輪はキット指定の珊瑚製松葉スポークですが、ごらんのようにタイヤ絶縁で、集電出来る部分が狭いです。
最初、タイヤ踏面から集電しようと思いましたが、軸受けのベース部分がじゃまになってダメ。
不十分を承知でフランジから集電することにしました。
これでも軸受けベース部を0.5mmほど削って集電板がなるべく外則に位置するようにしてあり、また、薄いプラ板で集電板が接触しないようにしています。
集電板はN用集電キットのエッチング板の余り部分。厚さは0.1mm以下です。 わかりにくいですが、端を折り曲げてフランジがズレ落ちないようにしています。
   
集電板は、周囲にプラ片を瞬接で接着して、固定と絶縁のベースとしてあります。破損する可能性が大なので、すぐに交換できるようにユニット化してあります。
床板の上に置いてあるのが集電板のユニットです。
破損した場合、これを作り直せばいいわけです。
   
電気配線をするとこんな感じになります。
真ん中にはスイッチをつけました。
集電板からのリード線は、接続部で引きちぎれないようにエポキシで固めてあります。(白く盛り上がっている部分)
照明用のパーツは上回りに取り付ける予定なので、上下の分解がしやすいようにコネクタでつなぐ方式としました。
   
上まわりはSTウッドにケガキ線がきれいに印刷されています。
これを切り抜いて組み立てるだけなのですが、問題が発生。
乗務員扉窓の細い桟が切り残せませんでした。
薄いといっても木です。フチが割れたり欠けたりしやすいです。私の技量では0.5mmの桟は残せませんでした。そこで、薄いペーパーから窓枠を作りなおしました。
乗務員扉横は元設計では壁ですが、ちょっと大きめの窓を開けました。近年まで残って改造を受けた、という姿を作りたかったのと、車掌室内を作る予定なので、中がよく見えるようにです。側板は裏に厚いボール紙が裏打ちされていて、通常の方法で窓枠を貼るとかなり奥に引っ込んでしまいます。そこで、この窓枠ははめ込みという、無謀な方法で作りました。裏面にツライチではめ込み、接着面積は紙の厚みだけです。
瞬接を染みこませると結構丈夫になりました。完成時には窓セルで押さえ込んで一件落着となるはずです。
   

側板、妻板を切り出し、補強材を貼りました。
車掌室側妻板は、ハンドブレーキカバーの着く位置を外寄りに修正しました。元設計(一つ前の写真参照)の位置ではハンドブレーキのロッドがカプラーポケットに干渉します。ぎりぎりカプラーポケットの外に位置させても、カプラーが首を振りません。
いくつかの実例写真を検討しましたが、縦の補強材の真上、またはやや外寄りの位置が多いように思います。基本設計のしっかりしたキットですが、この点だけは疑問が残ります。
開窓部の位置を変更するに際して、該当部分を切除し、角材で桟を作り直しました。予定では、ハンドブレーキカバーを板材で作り、その中にブレーキハンドルを入れるつもりです。
補強材に0.3mm線でボルト表現をしました。実例では、金属アングルの補強剤はかなり多くのリベットでゴツゴツなのですが、木材の場合はほとんど見られません。そこで、妻板補強材の上下端部分、側板の戸当り部分、下部補強材の一部のみにとどめました。



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