オハニ30の製作

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page 1(荷物ドア・デッキドア)page 2(妻板・床板)page 3(台車仮組・室内灯・屋根・雨樋)
page 4(上まわりディテール・尾灯)page 5(床下・未塗装完成)
page 6(室内灯調整・塗装)・page 7(完成)



室内灯にはLEDを4個搭載して、室内はほぼムラの少ない明かりになりましたが、二重屋根のモニター窓の一部が暗くなってしまいました(写真矢印)。
 
これは下屋根にある梁の影になる部分でやむを得ない所ですが、少しでも明るくならないかと、光学繊維で導光してみました。

まあ、やらないよりはましだと思います。
 
最初、このブログ記事を真似てアクリル棒を入れようとしましたが、天井の梁などが邪魔になってどうしても入れることができません。
そこで、光学繊維を使うことにしました。

光学繊維は径1mmの物を4本用い、左右2本ずつを先端を少し外側に向けてみました。
2本の長さを変えて、少しでも均一になるようにとやってみました。

何とかほとんどのモニター窓から光が漏れて、いい感じになりました。
 
室内配線のとりまわしを整理しました。

上下の接続は接点で行うこととし、床板の上に接点を設置しました。
ここでは両面テープで貼ってあるだけで、塗装後に接着します。
 
車体側は0.2mmリンドウ板を用いた接点を作りました。

窓から配線が見えないように壁に沿ってリード線を這わせます。
 
上下を組み合わせて点灯試験をしてみました。
室内はまあまあ良い感じですが、モニター窓はやはり完全には光がまわりません。
導光はかなり難しいです。
尾灯はいい感じに光ってくれました。
 
塗装しました。

室内は荷物室と客室の色を変えます。
客室はニス色にするため、下地のクリームを塗りました。
クリームはスカ色です。
 
ニス色はクリームにクリアオレンジを塗り重ねて表現します。
これがいつもムラになってしまいます。
今回は吹きつけましたが、それでもムラになり、筆塗りで修正してあります。
少々ムラがあった方がニス色らしいと言い訳しておきます。

写真ではかなり赤く見えますが、肉眼ではもう少し暗い色に見えます。
クリアオレンジにスモークを少しだけ加えてあるのですが、実際のニス色に近づけようと黒っぽくしてしまうと、小さな窓からのぞく薄暗い車内が本当に暗くなってしまうので、あえて明るめの色にしてあります。
31系は窓が小さいので、苦労して塗ってもあまり見えないのが残念です。
 
床は明るい茶色に塗りました。
マッハの208番「スロ50〜54,60室内腰板」という、かなり用途が限定された色ですが、床板にはちょうどいい感じだと思います。
 
床下は普通にツヤ消し黒に塗りました。
 
室内に吹き込まないよう、開口部を全部マスキングしてぶどう色2号を吹きました。
地方私鉄の想定なので、もっと違った色にしたい気もありましたが、なかなか良い色が思いつかず、無難なぶどう色にしました。

これまでのユズ肌の仕上がりを改善すべく、リターダーシンナーと普通のシンナーを1:1(よりも少しリターダーが少なめ)ぐらいに混ぜて塗ってみると、きめ細かい仕上がりになりました。
ツヤの具合もこれまでとは全く異なり(これまでは塗面にできた大きな粒子のためにツヤが消えていた)、以前よりもツヤが出やすくなりました。
結果、フラットベースの添加量も変わりました。

シンナーひとつでこれほど仕上がりに差が出るとは、驚きです。
 
車体と明かり窓の部分をマスキングし、屋根にスェード調塗料のダークグレイを吹きました。
 
次に、屋根にエナメルを塗り重ねることで車体に色合いをなじませなます。
エナメルは黒を中心に、白と茶をわずかに混ぜてあります。
シャブシャブに希釈して、染みこませるように塗ってゆきます。
乾かすと色合いが変わるので、ドライヤーで乾かした状態を確認してから、何度か塗り重ね、好みの色調になったところでやめます。
 
別に塗装したベンチレーターを接着し、各部に色差しして車体が完成しました。
ベンチレーターは屋根に塗ったのと同じエナメルを一度だけ塗り重ねて、屋根と違和感が出ないようにします。

サボには緑を入れてみました。
 



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