オハニ30の製作

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page 1(荷物ドア・デッキドア)・page 2(妻板・床板)page 3(台車仮組・室内灯・屋根・雨樋)
page 4(上まわりディテール・尾灯)page 5(床下・未塗装完成)
page 6(室内灯調整・塗装)page 7(完成)



この制作記事は、2009.10.14〜11.30にわたってブログで連載したものを少し手直ししたものです。
ブログ連載中はいろんな方からコメントをいただき、大変参考になりました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
 
古いキットを気楽に組んで、地方私鉄譲渡のイメージで仕上げてみようと思います

珊瑚の古いキットです。
ネットオークションで手に入れたので、一体いつのものかわかりません。
1971年のTMSに完成品の紹介があり、おそらくその数年後に出たのではないかと思います。
キットには台車や車輪まで含まれていました。
 
側板はエッチング表現のリベットがあり、プレスで窓枠が表現されています。
つまり、窓枠を貼り重ねないので、この薄い板一枚で側板が構成されることになります。

側板にはヘッダーとシルの取り付け位置に孔が開いていました。
リベット付きのヘッダーとシルを貼るのに、裏からハンダを流すためです。
なかなかよく考えられています・・・・・・
 
と思ったら、孔が小さすぎてなかなかハンダが流れてくれません。
結局ヘッダーとシルの裏にハンダメッキして、側板の裏から熱して付けました。

幸い、リベット部にハンダが流れることなく、付けることができました。
 
荷物ドアはあまりにもあっさりしていたので、保護棒と取手を付けました。
拡大してみるとちょっとゆがんでいます。
 
側板に荷物ドアを付けました。
シル、ヘッダーと荷物ドアをつけて、やっと側板がしっかりしてきました。
それでもまだペナペナした感じは残っています。
強い力を加えないよう、注意しなければいけません。
 
このキットはデッキ部の床板を直接上回りに取り付けてしまう構造になっています。
そのまま組むとデッキドアにガラスが入れられなくなるので、通常の構造に改造したいと思います。
サイズなど全て現物あわせになるので、まず上周りをきっちり組むことにしました。

客室側のデッキ仕切りです。
窓が開いているだけのパーツではのぞき込んだときに寂しいので、ドアを表現するため、ドア周囲の枠組みを切り出して貼り合わせました。
ついでにドアハンドルを付けておきました。
ドアハンドルの位置は通常の客車は向かって右なんですが、オハ31系はどうも形式図から見ると逆のように見えます。
しっかりした資料もないので、形式図を信じて左に付けました。
 
客室側はデッキ仕切りをそのまま付けます。
荷物室側はデッキの構造が違うので、後から付けることにします。
車体を補強する意味も兼ねて、客室と荷物室の仕切りを作って付けておきました。
 
ドアを付けようと思ってパーツを見てびっくり!
同じ向きのものばかり4枚入っていました。
これには困りました。
どういじくってもこのままでは組むことができません。
こんな古いキット、しかもオークションで買った素性のわからないものを、今さらメーカーにクレーム付ける気にはなれません。
 
そこで、片方はフジモデルのキットなどにあるような枠組みを作りました。
パーツのドアは曲げ部分をのばし、接合のための突起を左右逆になるよう、周囲を削って形成します。
あとは枠とドアを貼り合わせればOKです。
もとのパーツとサイズをぴったり合わせないと車体がゆがんでしまうので、枠を作るのには結構気を使いました。



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