ほとんど利用客がいないのに、立派な駅舎があります。
駅前にはうっそうとした森が広がるだけで、外に出ようと思うと駅舎を一回りして線路を横断し、急な坂を10分ほど登って国道まで出なければいけません。
ここにいた数時間の間に誰にも会いませんでした。駅舎に立ててある傘は自分のです。
旅客駅としての使命ははたしてあったのでしょうか。
その割には草刈りや駅舎の手入れなど、きれいに行き届いています。


坪尻 昭和55年8月20日