日中線、熱塩。
東北南部の縦貫鉄道という構想のもとに開業されましたが、実際には福島県側が11.6km開業しただけ。開業時より多くの旅客を見込めるはずもなく、終着駅の熱塩も無人駅、しゃれたデザインの駅舎もかなり荒廃しています。この日も鉄道ファンや観光客以外の旅客はほぼゼロで、みんな折り返しの20分の間にあわただしく駅周辺を一通りみてはすぐに列車に乗り込み、引き返してゆきました。
日中線の廃止は5年後の昭和59年のことでした。



昭和54年8月17日 熱塩