予讃本線の五郎駅は内子線の分岐駅であり、小駅ながらも駅員が配置され、比較的広い構内を持っていた。

高松からの夜行「うわじま1号」から乗り継いで五郎に降り立った時刻はちょうど6時30分ごろ。
近所の子供たちが駅前でラジオ体操をやっていました。
予讃本線のルート変更で乗換駅ではなくなった五郎駅は無人化され、現在では駅舎もなく、1面のホームに簡易的な待合所があるのみです。
こんな様子を見ると、駅員のいる鉄道駅というのは単に鉄道施設にとどまらず、周辺住民の集会所的な役割を持っていたんだとしみじみ思います。
駅が無人化されてただ列車が止まるだけになると、こんな静かな安心できる環境は望めなくなりました。

五郎 昭和55年8月21日