上野市の車庫前に揃った主要形式。左から、5184(モニ5180)、5361(ク5361)、5252(モ5251)。
ク5361は昭和5年日車製で、元伊勢電のモニ231である。昭和33年クハ化され、昭和35年から伊賀線に転属した。伊賀線唯一のTcであり、モニ6201とペアを組んでいた。いずれも全長18m弱で、他の形式が14mちょっとなのに対して大柄である。
モ5251は昭和5年日車製で、信貴山電鉄開業時の車輌で、南大阪線をへて伊賀線に転属した。Rのついた広窓、ノーヘッダーなど、優雅なスタイルである。
小型車主体の伊賀線であるが、架線電圧は1500Vである。

(誠文堂新光社 私鉄ガイドブックより)


上野市駅 昭和50年4月