車輌コレクション 昔のHO車輌



2輌のオロネ10。私の鉄道模型第1作です。
手前は小6ぐらい、奥は中学2〜3年ごろに自作しました。出来映えは悲惨ですが、記念の作品として残してあります。
「模型とラジオ」の記事で作ったものですが、第1作がいきなりオロネ10とは...。その理由は、ベンチレータがないからなのです。当時、私の町には小さなプラモ店があっただけで、鉄道模型関連のパーツや塗料は全く入手できませんでした。そのため、屋上機器の無い車種を選んだのです。
何かの箱からとったボール紙の車体に、倉庫にあった合板を削った屋根をつけました。窓はギザギザです。どこで買ったか覚えていない得体の知れない台車と、木片で作った床下器具がついていました。(それらは取れてしまって行方不明です)。2作目はリベンジです。ちょっと知恵がついて、薄手のボール紙を探してきて、ペーパールーフで作りました。窓はすっきりと抜けていますが、窓の大きさ、屋根の厚みなど、プロポーションは全然ダメで、遠目には手前のほうがずっと実感があります。
この2作を比較して、細部よりも全体の印象把握がモデルにとっていかに大切かを、改めて感じています。
 


ご存じ、エンドウの入門向けHOシリーズです。
宮沢製と思われるBタンクもあります。これは最初、真っ赤なカウキャッチャーがついていましたが、バック運転用にカプラーを付けようと、取り外してしまいました。
小学6年の時にED58と貨車1輌を買ってもらい、その後少しずつ買い足したものです。
この車輌では本当によく遊びました。畳部屋でしたが道床付組線路はなかなか調子よく、脱線は少なかったと思います。最高速チャレンジや、荷台にいっぱい重りを乗せて勾配をのぼらせたり、文字通り性能の限界まで走らせていました。
重連にすると牽引力が増すことを実感し、しかしカプラー部分でショートすることがあることにも気づきました。上のオロネ10は走行安定性が悪かったのでほとんど走らせていませんでした。
 
カツミの583系です。先頭車が1輌しかないのは、予算の関係です。高校1年頃と思いますが、家族旅行をかねて北九州へ往復夜行日帰りという強行軍をしたことがあります。その時に乗った「明星」の印象が強くて父親が急に「あの電車を買う」と言い出して買ってもらいました。ちなみに、その時は私と弟は後藤寺線へ、両親は別府へと別行動でした。
なかなか走行性能も良い電車で、細かいディテールもないため取り扱いに苦労しません。最近ではKATO、TOMIX、天賞堂のプラ製品がちょうどこういった印象ですが、なんと言っても市場に少なすぎる!模型メーカーはマーケティングを本気でやっているのかと疑いたくなります。
 
宮沢製C54です。上の583系と前後して、やっと買ってもらった本格的スケールモデルです。
試運転ではロッドの動きに感激したものですが、家で走らせると何と600Rを通過できません。シリンダ尻棒、シリンダ本体、先台車、従台車、機炭間、など、ショートの原因がたくさんあり、当時の知識では調整しきれませんでした。それでもテープを貼り、内側を削ったりして、何とか火花を飛ばしながらでも走行できるようになりました。客車は例のオロネ10しかなかったので、せっかくのC54も貨物専用でした。
 
近鉄伊賀線モ5001です。大学に入学し、鉄道三昧の生活になるかと思いきや、麻雀、ドライブ、バイク、コンパ、と、悪友たちとのつきあいにウツツをぬかし、結局在学中に制作したのはこの1輌と、当時出始めたGMのNゲージ客車キット数量だけです。実は客車のブラスキットも買ったのですが、ハンダ付けがほとんどできずにジャンクと化しました。
ロコモデル製モ6311キットをベースにディテール工作を加えたものです。
この車輌は実車を詳細に取材し、特定ナンバー車を目指したのと、パワートラック、ルーフィングサンド、ダイオードによるライト切り替え、光学繊維による点灯、など、当時の最新工法を試みました。しかし、理想と技術のギャップは大きく、機能的にも仕上がりにも非常に未消化で雑な部分が目立ちます。
最近、細部のタッチアップと、ボルスター調整を行ったところ、調子よく走るようになりました。
室内も簡単に作って、乗客が乗っています。こういう演出は当時も今も大好きです。




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